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新卒でブラック企業に入社したあとに転職

私が新卒で入社した企業は、所謂ブラック企業でした。入社後たった1ヶ月程で数々の業務上の不正や劣悪な対応が浮き彫りになり、このままこの会社に居たら駄目になる、まだ第2新卒でまかり通る内に転職して良い企業へいこう、と思ったのが転職の切っ掛けでした。

転職活動を行うに当たってまず初め私がしたことは「企業選び」です。当時いた企業はろくに企業研究をせずに入社してしまっていたので、同じ失敗を繰り返すまいと企業研究に力を入れました。具体的には、まず自己分析を徹底して行い、自分の向き不向きや興味のある職種を洗いだしました。

次に優良企業を調べ、その中で先に調べた職種に該当する職業がある企業を選出しました。選び出された企業の内、転職サイトを利用しなければ応募が出来ないものが数社あった為、いくつかの転職サイトに登録をしてから応募をしました。応募をするに当たっても、企業研究によって得た情報はかなり役立ちました。企業によって欲しがる人材や、特色は全くと言っていい程異なり、同じように書かれた志望動機や自己アピール文では使いものになりませんでした。その企業の特色や考えを考慮した上で志望動機や自己アピールを作成しなければ歯が立ちません。しかし、一度コツを掴んでしまえば書類選考はどんどん通過できる様になりました。

書類選考が通過できるようになると、今度は面接対策です。1次面接、2次面接では対策が異なり、また企業によっては最終面接が採用確認をするだけという事もあれば、最終面接で一気に厳しくなり、容赦なく落とされる事もありましたので、いくつものパターンを考えておく必要がありました。転職活動から3、4ヶ月程して、とある評判の良い企業から内定を頂く事が出来ました。ようやく転職先が決まったと肩の力が抜けましたが、大変なのはこれからでした。

まず勤め先の企業へ、どの様に離職の意思を伝えるかが問題でした。ブラック企業と呼ばれる会社では、離職する社員への嫌がらせや、転職先への個人の誹謗中傷の様な事をする場合があると伺っていた為、離職の理由は「実家の都合」としました。これなら個人ではどうする事も出来ない問題なので、波風は立たないからです。次に離職の旨を「相談」と言う形で先輩社員にして、その先輩から上司へ、上司から所属の部長へ、部長から人事部長へ、といった具合にあくまで「自分ではなく他者によって」伝えていきました。こうすれば離職までの流れに必要な手順は自然と分かりますし、波風が立つことも無く離職の方向へと向かう事が出来ました。

所属部門の部長と話をして、離職書を書くまでに至ったら一先ずは安心でした。離職書を提出してから受理されるまで、2週間かかりますので、離職書提出の丁度2週間後を離職予定日として転職先に伝え、離職予定日の翌日から働けるようにして貰いました。本当は数日間を空かそうかとも考えましたが、そうすると年金等の問題が発生する事がある為、離職日の翌日から所属という形にして頂いたのです。離職書を提出したら、自分と関わりのある同僚や先輩方に挨拶をしなければならなかったのですが、そうなると私が離職する、と言う事があっという間に社内に広まっていきました。その結果、私の離職を快く思わない社員や上司から、あからさまな程冷たい対応を取られるようになりました。

今までなら問題にもならなかった小さなミスを、さも大事の様に取り上げ人前で非難される様になります。業務上のミスからオフィスでの態度に至るまで陰湿な程責められ「もう辞めるから適当なんだろう」と言う台詞を離職までの間毎日、酷いときは日に2~3回以上聞いた様な気がします。しかも何故か離職予定日よりも数日早く離職する事となってしまった為、離職日の翌日から働けるようにした頂いた事が無駄になってしまったのです。転職ではこの様に予期せぬ出来事が起こる事があるのだと思いました。